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美しい机





主人とは同じ職場で知り合いました。
第一印象は特に何も感じなかったのですが
彼の「机」が非常に美しかったことを覚えています。

机上には、何もないのです。
パソコンをその都度出し入れするくらいで
ファイルも資料もすべて引きだしの中に綺麗に収まっていました。
仕事が驚くほど早く、正確で、きれい。

私は見よう見まねで真似をしました。
もしかしたら、私が一番最初に素敵な大人だな。と思った人かもしれません。

我が家の自宅には、主人の机と長女の学習机があります。
長女は机が大好きです。本を読むときも絵を描くときも
とにかく静かにちょこんっと自分の城に座っています。
寝る前には片付ける習慣をつけさせたいのですが
まだまだ、声をかけなければ出来ないし
声をかけてもやらないときもあります。

ちなみに今朝の机の上は・・・
消しゴムのカス・・・
ちっちゃい鉛筆がころんっ・・・
渡されたプリントがそのまま・・・
眼鏡がそのまま・・・

一応、片付け方は
その都度教えています。
約束事っていうのかなぁ。
プリントはファイルする。とか、鉛筆はここ。とか。
それぞれしまう場所に戻すだけだから簡単なんだけど。
・・・なかなかね。できないんだわ、これが。

私はがみがみ言いません。
じっ・・・と見守るタイプ。
がみがみは主人にお任せしています。
ついでに私もしかられますが(笑)

だから、
朝の掃除の時に
そぉ・・・っと綺麗にしておくのです。

すると、長女が帰ってくるやいなや
そわそわしながら
「・・・なんか、机が綺麗なんだけど・・・」
と気づきます。
そして、一言。

「ありがとう」
「どういたしまして」


私が一人暮らしを始めて
実感したこと。
「あー・・・。今まで親に甘えていたなぁ・・・」
今からは自分でやらないと。
ずーっと後に気がつくものですね。

今、娘に必要なのは
美しい机の気持ちよさ。
それを知れば
片付けられるようになるでしょう。
by kai-takasaki | 2009-10-18 10:47 | エッセイ