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あかつきがゆ

今取り組んでいる原稿のお題は「あかつきがゆ」です。
女性が新しい一年を迎え、そして心身ともに健やかでいられるよう
1月15日の小正月の朝に食べるもの、それが「あかつきがゆ」です。

私の住んでいる地域は、昔からの大きな農家さんがいます。
転勤族の多い仙台です。純粋な仙台人を探す方がもはや難しい。
昔から地元に住んでいる方なら、あかつきがゆを食べているのでは・・・
そんな淡い願いを込めて取材ができるお宅を探しています。

昔ながらの伝統を守ってあかつきがゆを食べている人たち・・・。

私の実家は、てづくりハムとソーセージを作っていますが
その前はお米を作る農家でした。
なので、あかつきがゆも食べていたし
とにかく豊作のための「神頼み」は日常茶飯事でした。

大晦日は夕方の四時くらいから、父と三姉妹で
家中の「神様の祠」をまわります。
その時、おばあちゃんと母はお餅をつき始めます。
その祠は、五カ所ありますが神様の名前が思い出せません・・・・。

父と私たち姉妹は正座をして
神様に一年の感謝と来年の抱負を伝えます。
父は毎年「ここの神様は・・・」と説明してくれました。
最後に一番西側の座敷の床の間に祀られている神様の所に行くと
「お年玉」が置いてあります!!
それが嬉しくて嬉しくてたまらなかったのです。

大晦日はご馳走を食べて
正月はお餅のみ。
年越しそばを食べる習慣はありませんでした。

除夜の鐘が鳴ると
一番近くの神社へお参りにいきました。
母は着物を着て、父も良い服を着てお参りした姿を
鮮明に覚えています。

そして15日は小正月です。
お正月の「お飾り」をはずして
長い竿にそれをぶら下げます。
お飾りには「おへそぐ」(方言なので、名称はよくわかりません)言われる
和紙を折って神様に見立てたものとお年縄があります。
その竿でお祓いをしながら
北東にある外の祠へ行き、最後のお参りをして終わります。
そして、小豆とごはんを煮た「あかつきがゆ」を食べるのです。

この風習は、小さな地域のもので
仙台やその他の地域で残っているかは
解りません。

さて、仙台の「あかつきがゆ」ですが
食べているお宅がありました。
やはり大きな農家の方です。
早速取材をして記事にしたいと思います。
by kai-takasaki | 2010-12-10 06:27 | 制作