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汚れを落とす、という事。

「汚れを落とす」ということは
石けんを知る上で、とても大事な事です。

色々な汚れがあるということをまず理解することです。

油の汚れは、水では落ちませんよね。
この油と水を仲良くさせて、引き離す役割が
洗浄剤です。

専門的には「界面活性剤」と言います。

石けんも「界面活性剤」です。「天然の」と入れるとよりいいのかな。
それ以外は「合成界面活性剤」といいます。
合成とは、「人工的な」という意味です。

洗濯の場合、汗の汚れは「水」洗いのみで取れるのですが
皮脂の汚れは取れません。
そこで皮脂の汚れを落とすために、界面活性剤が必要になるのです。

よく「石けんは溶けない、石けんカスが残って嫌!」という声を聞きます。
私はその時こう答えています。

「石けんは『溶ける』のではなく『溶かす』のです。勝手に溶ける方が恐い」

合成洗剤には、色々な化学物質が添加されています。水の中にさっ・・・と入れても
すぐ溶けるようになっているだけのことです。
それが「当たり前」になってしまった世代になってしまっただけの事です。
石けんは、悪くないんです。

そして、合成洗剤の成分には「合成界面活性剤20%~40%」と表示されているのに対して
石けんの成分は純石けん分(界面活性剤)60%~100%と書かれています。
洗浄力の面から見ると、ダントツに石けんの方が上です。
合成洗剤の洗浄力の弱さをカバーするために添加されているもの
それが「蛍光増泊剤」です。

「まっ白に仕上げます」
「驚きの白さ」
「白よりも白く」

などの宣伝文句は
実は洗浄力の事ではなく、洋服に「白い塗料を塗っていますよ」「白く見せかけていますよ」
と言っているのです。

若き頃、仙台市のクラブで踊りまくっていたとき
白い洋服がブラック・ライトにあたると
ピカピカに光りました。
あれは、洗濯の時に付着した「蛍光増泊剤」だったのです(笑)

中には「石けんを使ってから洗濯物が黒ずむ、黄ばむ」という声もありますが
それはもともと布を白く見せていた蛍光増泊剤が
石けんの洗浄力で取れちゃった・・・という事が考えられます。
それだけではありませんが、そういう例はあります。

その場合、石けんは「布を本来の姿に戻そうとしているんだよ」と
あなたに語りかけていることを
忘れないで下さい。

そして、福島原発事故で
何がどうなってもおかしくない時です。
放射性物質に対する被爆リスクを下げるには
化学物質を必要以上に家の中に持ち込まない生活をして
体の本来持っている「免疫」を上げることが大切と言います。
食品添加物には敏感だったけど・・・
オーガニックに気をつけていたけど・・・
合成洗剤にはまだピンときていなかった!という方は
ライフ・スタイルの見直しをお薦めします。

大げさかもしれませんが
石けん生活は、私の「生き方」や「どう生きたいか」に直結しています。
何をどう選択して、どう終わりたいか。
日々の生活を大事に
被害者にも加害者にもならない人生を
私は選びたいと思っています。
by kai-takasaki | 2011-05-02 08:43 | 石けん生活