カテゴリ:夢を見た( 9 )





友達とシェアしていたマンションから
その子が出て行ったので
私が一人、広々と使うことになった。
二人で住んでいたときは
お互いの部屋を行き来することは全く無かった。
なぜなら、それぞれの部屋は
絵を描くためのアトリエだったからだった。

2LDKだったから
二人の共通の場所はリビングダイニング。
それでも、干渉されることが嫌いな二人だったから
ほとんど一緒に居ることはなかった。

たまにお茶を飲んだ。

彼女は英国に住んでいたことがあり
お茶の時間をとても大切にしていた。
そのアフタヌーンティーの時だけは
機嫌が良かったのを覚えている。

その彼女が、部屋を出て行くときに
大々的なリフォームをしていった。
彼女曰く、使い方が汚かったからとのこと。

彼女が家を出て行く日
最後のアフタヌーンティーをいただくことにした。

「なんで出て行くことにしたの?」
「・・・ちょっとね、絵が売れたから」
「へぇ、すごいね。どこに?」
「イギリスの画廊」
「・・・驚いた。すごいじゃない。アーティストだね」
「・・・ありがとう」

彼女は、部屋を出て行くとき
今まで使っていた部屋の鍵を私の手のひらに包んだ。

「これ、プレゼント」

そう言って、彼女は新天地へと旅立った。
その鍵で、彼女の使っていた部屋をそぉっと開けてみた。
すると、ずっと奥の壁一面に
竹藪が見えた。
近づいてみると、それは壁に描かれた「絵」だった。
あまりの細密描写に、本物の竹藪よりもリアリティを感じるほどだった。
自分の目で竹藪を見るより、きっとこの絵のほうが美しいのでは・・・。

私はしばらくその壁を見つめた。
正座をして、凜とした気持ちで。






という夢を見た。
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by kai-takasaki | 2012-07-30 09:34 | 夢を見た







「あんなに大変な地震を経験したのに、我が家は缶詰のひとつも備えていない」

そう指摘されたので、私は慌てて近くの量販店へ出かけた。
ペットボトルの水、缶詰、レトルトのカレー、乾電池・・・
色々な意味での「備え」を、かご一杯に入れていた。
その時、何年か前に私の個展に来て下さった
東京で雑誌の編集をしているという男性にばったり遭遇した。

「ご無沙汰しています、お元気でしたか!」
「いやぁ、震災は大変だとお聞きしておりました」
「ええ、私も被災して引っ越しをしたんですよ」
「そうですか・・・」

その男性は、私の個展で「書く」という仕事のきっかけをくださった人だった。

その頃私は、一人目の子育ての合間に
ボックスアートを制作していた。
大学生の頃から、「箱庭」みたいな支持体の表現が好きで
・・・というより、性に合っていて、ずっと作り続けていた。
子育てしている間に、同期の子は作家として有名になった子がいたり
ものすごい賞を頂いている子もいた。
雑誌で紹介されている子、テレビに出ている子・・・
本当にみんな頑張っていて、少し取り残されてしまった感が拭えなかったのも事実。
作品がたまったので、個展を開いてみたものの、全く自信がなかった。

そんなとき、仙台の個人美術館のキュレターが観に来て下さって
私が1番傷つく言葉を置いていった。

「子育てをしていた、この年数がもったいないよね」

がーん。

・・・私の人生の歴史を、全否定されたようで・・・哀しかったのなんの・・・。
しばらく落ち込んだのですが、その次の次の日くらいに
この雑誌編集者の彼が来たのだ。

彼は丁寧に丁寧に絵を鑑賞して
最後に、私の新作の「絵本」を時間をかけて読んで下さった。
そして、こう言ったのだ。

「・・・絵はともかく・・・、あなたの文章はとてもいい」

「絵はともかく」という言葉は、また私を深く傷つけた。
が、しかし。
余韻のように、心の中で何度もこだました言葉があった。

「あなたの文章はとてもいい」

単純な私は、すぐに調子に乗り
文章を書く仕事を見つけては、書くようになった。

その、彼が今・・・目の前に現れたのだ。

「震災の日から、逆算してどんな出来事があったのかを思い出して下さい」
彼は唐突に私に語りかけてきた。
「・・・どの辺から、思い出せば良いですか?」
「そうですねぇ、思い出せることからでいいです」
「・・・はぁ・・・」

そして思い出したのは、ある雑誌の記事を読んだ日のことからだった。
次に思い出したのは、やはり本屋さんでみつけた本のこと。
その次は、ネットで注文した、やはり仙台では手に入らない雑誌が家に届いた日のこと。

・・・・。

「わかりますか?」
「・・・うーん。ぼんやりですが・・・」
「今、思い出した事全てが、震災の時に冷静に過ごすことができた理由です」
「雑誌や本を手にしたことですか?」
「ははは・・・。その内容です」
「あぁ・・・、内容ね・・・」
「全て、震災に対する『備え』だったんですよ」








※こんな夢を見ました。白黒でした。
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by kai-takasaki | 2012-03-19 21:06 | 夢を見た






先週、実家の仕事場に行くと
お婆ちゃん(92歳)の体の調子が悪いと
母から報告を受けました。
心配になって、お婆ちゃんの部屋を覗くと
彼女はぐっすり寝ているようなので
私はそぉっ・・・と、部屋の戸を閉めました。

お婆ちゃんはもう耳があまり聞こえません。
腰も折れ曲がり、歩くのも大変そうです。
なんだか小さくなってしまって
寝ている姿を見ると、なんだか切なくなります。

お婆ちゃんは、その後三日寝続けました。

「なんぼでも寝られる」

と言って、ずっと寝ていました。
私はこのまま居なくなってしまうんじゃないかと思ってしまい
何だか、仕事も上の空になるときがありました。

でも、大丈夫でした。

四日目の朝、お茶の間で私を待っていてくれたのです。
「かいちゃん、お医者さんに連れていってね・・・」と。
私はお婆ちゃんを車に乗せ
お婆ちゃんを病院へ連れて行きました。

私とお婆ちゃんの間に
会話はもう成り立ちません。
私の言っている「声」が、ほとんど聞こえないからです。
だから彼女が一方的に喋り、それに私がうんうんと頷くだけです。

そのお婆ちゃんが、奇妙な夢を見た、と話し始めました。

それは早朝のこと。
玄関に黄色い箱を持った
男の人が訪ねてきた。
お婆ちゃんは、寒かったので
カーディガンを羽織って
玄関まである長い廊下を歩いて行きました。
どうしても私が行かないと!
そう思ったそうです。
玄関を開けると
そこには誰も居なかった。
まだ薄暗い時間だったそうです。
お婆ちゃんは仕方なく
新聞受けから新聞を取り
お茶の間のソファーに置いて
また寝室へ戻り、寝たそうです。

ここまでが夢なんですが・・・。

お婆ちゃん、どうやら本当に玄関まで行ったみたい。
その証拠に、ちゃんと新聞がソファーに置いてあったのです。
父が「今朝の新聞・・・誰が入れた?」と不思議がっていました。

三日間寝続けた祖母が
「私が行かなくちゃ」と思って
本当に行った原動力って何だろう。
黄色い箱って・・・?
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by kai-takasaki | 2012-03-03 19:15 | 夢を見た








母の子宮に私が宿って
十月十日の間、人類の進化を経験し
1971年11月26日に産まれたのだけど

私は産まれるまでの間、母の羊水の中で
ぷかぷかと浮かびながら
様々な人との出会いを思い出していました。

「子宮から出たときに、色々な人に出会うけど
その人達は、もう既に今まで会っている人だよ。
ただ、ここから外に出ると・・・
その記憶が、消えて無くなってしまう。
だから、これから産まれて死ぬまでの間に
色々な人と出会うけど、きっと懐かしく感じると思う。
ゆっくり思い出せばいいさ。
記憶はけしてなくならない。忘れてしまっているだけだよ」

そう誰かに言われ、私は「そうだよね、そうだよね」と言いながら
母の居心地の良かった子宮から
狭い洞窟へ移動した。







そんな、夢を見た。
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by kai-takasaki | 2012-02-23 18:43 | 夢を見た


私は自宅に向かう細い道を歩いていた。
周りは田んぼと畑ばかりの田舎だった。
見慣れた風景であることから、そこが実家の近くだと気がつく。
この辺りは、ここに住んでいる人しか入ってこられないような所で
地域の人以外の「侵入者」がいたとすれば、すぐにわかった。
小さい頃から、何一つとして変わらない風景。
しかし、今日はやけに侵入者が多いことに気がつく。
そのすれ違う人達は、黒いサングラスをかけて
きちんとした質の良さそうなスーツを着ていた。
一人の男が、もう一人の男に
なにやらヒソヒソと耳元で話をしている。
話をしていると言うより、報告をしているように見えた。
私は直感で「刑事」だと感じた。
その後、今度はまた違った感じの男が向こうからやってきた。
目の悪い私は、その男を遠くから凝視しながら歩いて行った。
その男の後ろには、西洋の画家が遠近法を使って描いたような
一本道が遠くまで続いていた。周りは田んぼだけだった。
どんどんその男との距離が縮まっていく。
私の視力でも相手の姿がわかるくらいの距離に達したとき
私はその男の格好が変わっていることに気がついた。
男の頭が、鶏の頭だった。
すっぽりと頭全体を覆ったその「かぶり物」は
布でもなく、安っぽいビニール製でもなさそうだった。
何というか・・・。その男の全体像にしっくりいくというか
そのかぶり物が、本当の顔でもおかしくないような
フィット感とリアリティがあった。
〈こいつが犯人なんだ・・・〉
私はほぼ、勝手にこの男が犯人だと決めていた。
ごくん、と生唾を飲む。
男とすれ違う時、私は緊張していた。
そしてその瞬間の出来事だった。

男が私を抱き抱え、ヘッドスライディングするように
細いビルとビルの間にうまく隠れた。
場面が変わっていた。
田舎の細い道から
埃とカビの匂いがする大都会に変わっている。
そのビルとビルの間に、人間が隠れているなんて誰も思わないだろう。
本当に細くて、いつ読んだかわからない雑誌や
小学校で使うような小さな机、ビール瓶、トマトホールが入っていた空き缶
それらの原型がわからなくなるほど、それらはさびついていたり
泥にまみれていたりした。

その男は、こちらを見て
その奇妙なマスクをするりと剥いで見せた。
中から、美しい顔の男が現れた。
その美しさは、自分の存在が恥ずかしくなるほどの
異常なもので、私は自分の耳までもが真っ赤になるのを感じた。

「・・・追われているんですよね?」
「・・・はい・・・」
「・・・良かったら、うちで休んでいきませんか?私の住んでいるマンション、ここなんです・・・」
私はマンションの壁をコツンコツンとこぶしで軽く叩いた。
その隠れた隙間は、私の住んでいる小さなマンションの隙間だった。
男は「・・・助かります」と言って、私と階段を登り始めた。
私はふと、あの「鶏の頭」が気になっていた。
あの頭はどうすれはいいのだろうか。
私の家に隠しておくのは危険だと感じた。
誰かが、今この場面を見ていたとして
「怪しい」と思い警察に通報、そして制服を着て拳銃を持った男達が来たとする。
家の中を捜査されたら・・・。
・・・まずい。私がかくまったことがばれてしまう。
だからといって、その辺に捨てる?
指紋は全部拭いた方が良いのだろうか?
燃やす?・・・どこで?
ゴミに出す?
でも、うまい手を使って処分したとしても
なんだかあのマスクは見つかりそうな気がして不安になっていた。
〈いつも持ち歩けばいいのか・・・それとも・・・〉
どこか違う場所に「証拠」を移動させるにも
この男と外を歩くのは、ちょっと目立ちすぎる。
私はさっき暗闇で見た男の顔を思い出す。
あまりにも美形で、光はなっているような肌の色。
目は切れ長で、なんとなく寂しい印象を与える。
でも、ちょっとこの綺麗さでは人の目を引いてしまう。
人の意識を、この存在に集中させてしまう。
多分、街には警察がうろうろし始めているだろう。
もし、この男が指名手配中だったとしたら、
どんなに記憶をする力が欠如している警察官がいたとしても
この容姿なら、ちょっとやそっとでは脳裏から離れることはない。
後ろからついてくる男の足音だけが耳につく。
コンクリートの階段を3階までいき、一番端の部屋が私の住んでいるところだった。
私は自分の部屋の鍵をがちゃっと開けた。
「ママ、お帰り」
娘達が玄関まで迎えに来てくれた。
中に入ろうとしている私たちの背中側には
広瀬川が見えた。




※これは、今朝見た夢です。
 ちなみにカラーでした。
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by kai-takasaki | 2012-01-17 13:52 | 夢を見た





初夢は二日に見ました。

変な夢でね・・・
知らない人の胸部と腕の一部が
私の体に縫い付けられるという夢。

その日を境に
夢を見続けています。

ぼんやりとしか
覚えてないけど・・・

今朝の夢の記憶は
「檜ちゃんの使う色は強烈だから白黒の方がいいよ」
と誰かに言われた夢。
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by kai-takasaki | 2011-01-09 08:55 | 夢を見た

実家の話をします。



実家は、宮城県の典型的な農家の家屋です。
今はリフォームをして部屋数も増えましたが
私が小さい頃は
土間もあったし、馬小屋らしきスペースもありました。
部屋の間取りは昔のしきたりに合わせて作られていたので
どの家も同じ間取りでした。

北西の一番奥に、四畳半くらいの小部屋があります。

そこは、女性が「籠もる」場所で
月のものが始まってから終わるまでの一週間
「汚いものが体から出てくる」
という理由で、その暗くて狭い部屋に
閉じこもっていたといいます。

出産後も同じだったそうです。

出産も、体から大量の血やエネルギーを出すという意味で
別な側面から見て
「汚いものが体から出てくる」
という考えだったといいます。

その部屋は、後に私たち姉妹が
受験勉強をするための部屋になりました。
・・・が、なんか変な部屋で
蛇がやたら入ってきたり、おかしな夢を見たり・・・
女の人ばかりが籠もっていた部屋だから
なんかはあるのかも?
と、田舎の人たちは「普通に」話します。

田舎では、都会では考えられない
しきたりや風習が未だに根付いていて
その行為自体が、神様に直接繋がっていることが多く
特に信仰をうるさく言われて育ったわけではないのですが
いつも神様が身近に感じられる環境ではありました。

なぜ、このことを思い出したかというと

その部屋を使っていたときに、よく見た夢を
今朝久しぶりに見たから。

説明のつかない夢です。
説明しようとすると、泡のように消えてしまって
その夢を本当に見たかどうかも
わからなくなってしまう。

そして、部屋のことを思い出しました。

記憶はないけど
母が子育てをした場所。
私が産まれて初めてゆっくり休んだ場所です。

「記憶はなくならない。忘れているだけのこと」

そんな台詞をある映画で聞いた事があります。
それが本当なら
私は私が産まれた日の事を
思い出せるだろうか。








今日は、私の産まれた日です。
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by kai-takasaki | 2010-11-26 07:54 | 夢を見た



誕生日の朝に見た夢。

印象に残る場面を
夢辞典で意味を調べる。

・クラブで感じた音=心臓の音
 重要なもの、大切に思うもの。家族だったり、仕事だったり。

・白
 汚れない自分でいたい。

・子猫
 守られたいという気持ち。

・印象深い赤
 思いがけないトラブル

・氷
 周囲との間で波乱

・強すぎる風
 変化・流れ。周りに振り回される。

・高層ビル=氷の塊
 目標・目的への想い。

・元気な子供
 生活に充実感がある。

・外国人に助けられる
 新たな出会い。救世主。

・階段を登る
 目的に向かって動き出す。

・階段を下りる
 今はやめたほうがいい。

・家族=良い印象
 平穏な生活。わがままへの警告。


自分で、迷っていることも
実は心の奥底で
分かっているのかも。

帰るところは「家族」
 
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by kai-takasaki | 2009-11-27 08:56 | 夢を見た



ふと街中を歩いていたら
新しいクラブが出来ていたので
中に入ってみた。

曲は心臓の音に似たリズムのハウスだった。

子供たちが
「ママ」
と入ってきたので
慌てて店を出た。

入り口に真っ白い猫。
赤いリボンをつけていた。

私はその猫を抱いて真っ直ぐ歩いていった。

すると目の前に
氷で出来た階段が現れる。
一段一段上っていった。
かなり高いところまで来てしまっている。
一番高いところまで登り切ったら

・・・そこはビルの屋上のようなところだった。
素材が氷なのでつるつるすべる。
しかも風が吹いていて落ちてしまいそうに。
猫が私の手からするりと逃げた瞬間
風に吹かれて本当に落ちる・・・!
私は猫の内臓がぺしゃんこになるんじゃないかと思うくらい
思いっきり掴んで、胸に抱く。
猫は助かった。
何とか私は氷の塊の端っこに着いた。
断崖絶壁だった。
見下げると
家族が「ママ-」と待っている。
私はそこを飛んで降りようとする。
すると、見知らぬ外国人が
「危ない、死んでしまう。止めろ」
と下から叫んだ。
私はそれで正気に戻る。
「そうか、戻ればいいんだ」
私は猫を抱いて、階段へ戻った。
無事、地上に着くと
そこは暖かい家の中だった。
主人や子供たちが
「よかったね」と私を囲んでくれている。

そこで目が覚めた。
朝の5時ジャスト。
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by kai-takasaki | 2009-11-26 06:10 | 夢を見た