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たどり着く道筋



仙台はさわやかな西の風。午後からは少し肌寒くなってきました。
午前中、銀行と郵便局へ行ってきました。あまりに天気がよいので「小旅行」をすることにしました。

「小旅行」とは。

いつもの道ではなく、わざわざ困難な道を選び遠回りして目的地に行くこと。です。
郵便局も一番近くの郵便局ではなく、長女の通う小学校の方のでっかい郵便局をえらびました。

小学校の脇を通ると次女が
「こべ、おねたんのがっこ。」(これ、お姉ちゃんの学校だね。)
などと楽しいおしゃべりです。どこまでも続く田んぼ道を自転車で駆け抜けます。この辺は仙台市の中でも田舎の方。じーちゃんやばーちゃんが沢山いて、のほほーんとしています。
国道4号線を渡って、仙台銀行へ。・・・横断歩道がない。仕方がないから歩道橋を登ることに!!次女大喜び。
登り切って、しばし南北を行き来する車を二人で眺める。次女の目線に顔をおろしてみると、私が普段見ている世界とは全く違って見えました。
歩道橋を降りて、消防署の前へ到着。仙台銀行はもうすぐです。
「カンカンあったよ。」
と、消防車を指さし喜ぶ。消防士さんに手を振ってもらってご機嫌です。

仙台銀行で待っている間、仙台の情報誌「S-スタイル」をささっと眺める。
次の目的地、七十七銀行へ。今日は国道が気に入ったのか、次女の指す指の先は大きい道路ばかり。
遠回りも遠回り。でも、ちょっと楽しそうなので言ってみることに。
普段、車でさささっと通る風景が、今日はいつもと違う。打ちっ放しゴルフ場もこんなに近くで見ちゃった。
あれ・・・。どこから曲がるんだっけ・・・。あーっ違ったぁ・・・。袋小路になってる。戻るぞ。
あったあった、七十七銀行。
「さぁ、着いたよ。」の声に次女一言。
「やーだ。ぶーらん行く。」
と頑なな表情。・・・む・・・難しいお年頃。特に女は生まれたときから女。気持ちもころころ七変化。
「ここで終わりだから、終わったらぶーらんいこっ」
「やだ。」
そこに救世主現る。それは知らないおばちゃん。
「おばちゃんと一緒に待ってるか??」
「・・・うん。おばちゃんと待ってる。」
・・・というわけで、見ず知らずのご婦人に次女を見ていただき、用を済ませることができました。
ご婦人にお礼を言って、今度お茶を飲む約束までしてお別れしました。

普通に行けば、三十分の旅を倍の時間使って行ってきました。途中、困難な道があったり、袋小路に引っかかったり、出会いがあったりとたのしい旅でした。

目標地点がはっきりしていれば、遠回りも悪くありません。
遠回りの方が楽しいかもね。
by kai-takasaki | 2009-05-26 16:18 | エッセイ