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お盆の間、帰省中に色々な夢を見ました。
だいたいストーリーのしっかりしている夢っていうのは
太陽が昇り始める頃、ぼんやりとしてきて
日常に戻る頃には
消えて無くなってしまう。
夢を見たことすら
忘れてしまうのが常である。

夢というのは
現実の延長なのかなぁ。
連動している感じがします。

日常の楽しい出来事の後、その続きと言えるような夢を見たり
逆パターンで、辛いことや悲しい出来事の後
とどめを刺されるような夢をみたり・・・。

お盆の夢はね、
断片的にしか覚えてないけど、やっぱり繋がっている感じ。



「望遠鏡で空を見たら月が見えた夢」

仙台市天文台で買った「望遠鏡」。
キャンプで天体観測だ!と意気込んで組み立てて
今日という日を待ちわびていました。
今夜は晴れ。長女はわくわくして望遠鏡を覗きました。
「・・・・・。何も見えない」
「・・・やっぱ、この程度の望遠鏡じゃ・・・見えないのかも」
ちょっとがっかりな空気が流れる。
ても・・・。
今日までわくわくして、
かーちゃんと二人でデートして買った望遠鏡を組み立てて
あれこれ宇宙を想像したということに「価値」があるのだ。
結果ではなく過程。

そしてその夜、夢を見た。

その見るからに頼りない望遠鏡で
美しい月を見ることができた夢。
「見えたよ!ほらっ!やっぱこの望遠鏡は本物だ」
その月は何だかいつもより男っぽく見えた。
・・・というのは
その日、私は稲垣足穂さんの「一千一秒物語」を読んでいました。
お月様と格闘する話やお月様に石を投げたら当たってしまって
月が欠けてしまい、代わりに巻きたばこをあげて勘弁してもらった話など
「夜とお月様」ばかりがモチーフのそのショートストーリーを読んでいたから・・・
夢の中の月がいつもより違って見えたのかもしれません。

翌朝
娘に月が見えた夢をみたよ。とそれだけ伝えました。
娘は私の顔を見て「それはラッキーな夢だったね」と微笑みました。
なんだか、娘も同じ夢を見ていたような予感がしたけど
それはそれで、お互いのぼんやりとした記憶でいいのかな。と思って
それ以上何も言わず、朝食を食べました。
by kai-takasaki | 2009-08-21 08:27 | エッセイ