「明るい方へ」父・太宰治と母・太田静子 著・太田治子
太田静子は、太宰治の「斜陽」のモデルになった人物です。
この二人の間に授かった子、それが著者の太田治子で
この本は「斜陽」が出来るまでの、太宰と静子の制作の過程を記したものです。
「制作過程」とあえて表現したのは
太宰と静子の関係が非常に曖昧で複雑だったから。
物書きとしての師弟関係でもあり、
静子の個人的日記をもとに制作された「斜陽」の資料提供者であり、
愛人関係でもあったからです。
太宰の制作に対する神がかった情熱。
いざ制作に入ると、物語と現実が一緒になり
執筆者本人は、その物語のなかで役者となってそれを演じる。
相手の事が必要で、苦しいくらい求めてしまうのは
全てベースに「小説」という舞台があるからこそ。
恋多き芸術家として有名な太宰ですが
生誕100年目、
父として、男としての実像を
この本から垣間見る事ができます。
「斜陽」を初めて読んだのは、確か高校生の時でした。
現代国語の先生が担任で
よく文学の話をして下さったのを覚えています。
「明るい方へ」を読み終わってから
改めて「斜陽」を読んでいます。
また違った角度で
太宰を感じられる。
どちらもお勧めの本です。
「明るい方へ」父・太宰治と母・太田静子
著・太田治子
朝日新聞出版
¥1,500
この二人の間に授かった子、それが著者の太田治子で
この本は「斜陽」が出来るまでの、太宰と静子の制作の過程を記したものです。
「制作過程」とあえて表現したのは
太宰と静子の関係が非常に曖昧で複雑だったから。
物書きとしての師弟関係でもあり、
静子の個人的日記をもとに制作された「斜陽」の資料提供者であり、
愛人関係でもあったからです。
太宰の制作に対する神がかった情熱。
いざ制作に入ると、物語と現実が一緒になり
執筆者本人は、その物語のなかで役者となってそれを演じる。
相手の事が必要で、苦しいくらい求めてしまうのは
全てベースに「小説」という舞台があるからこそ。
恋多き芸術家として有名な太宰ですが
生誕100年目、
父として、男としての実像を
この本から垣間見る事ができます。
「斜陽」を初めて読んだのは、確か高校生の時でした。
現代国語の先生が担任で
よく文学の話をして下さったのを覚えています。
「明るい方へ」を読み終わってから
改めて「斜陽」を読んでいます。
また違った角度で
太宰を感じられる。
どちらもお勧めの本です。
「明るい方へ」父・太宰治と母・太田静子
著・太田治子
朝日新聞出版
¥1,500
by kai-takasaki
| 2011-03-03 09:34
| 本