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家庭ハムの「家庭」とは。

今週になって、更に忙しくなってきた実家のハム屋さん。
毎日、仙台の老舗デパートの藤崎さんへ
沢山のお歳暮ギフトの箱詰めが運ばれていきます。
運んで下さるのは、社長(父)の友達のおっちゃん!です。
宅配便では間に合わないので
毎日お昼頃に荷物を積んで、いざ仙台へ出発するのです。

職人さん達は、それぞれの持ち場で
淡々とソーセージやハムを作り続けています。

私は生肉処理をしたり
箱詰めしたり
仕上げの作業に回ったりと
手薄の所に臨機応変に対処する役割です。

生肉処理から、仕上げまで
一体どれくらいの行程があるんだろう・・・と、
思わず真剣に考えてしまうほど
作業はたっ・・・くさんあります。

あるテレビ番組で、
工場で何かを大量生産する場面を見ます。
子供達もその番組が大好きで
毎週欠かさず見るのですが・・・
私の実家は、全て手作業。
問屋制家内工業です。
あまりの作業の多さに
「あぁ、工場っていいなぁ・・・」
と呟いてしまう時が・・・正直ある。

しかし、我が家はその名の通り「家庭ハム」です。
スペアリブを縛る「綿紐」は何度も使うのですが
それを最終的に修正して、くるくると毛糸のように巻くのは
なんと、93歳の祖母です。
縁側で、背中を丸くして
ひ孫と遊びながら、くるくる、くるくる巻くのです。

見えない行程の、最初から最後まで
家族とその友人の手が加わっているのです。

そして、私たち3姉妹は
おかげさまで子供がそれぞれいるのですが
まだまだ幼く、今の時期は体調が崩れる時期。
今日は姉の子供が風邪をこじらせてしまいました。
お腹が痛いと訴えます。
病院まで行くのに、姉一人では大変なので
私が運転して、姉は子供を後ろ座席で抱っこしての移動です。
幸い、軽い「風邪」ということでした。

家族みんなで、協力し合い
なんとかかんとかトラブルを乗り越えてます。

そんな「家族」を想う、目だけでは見えにくいエッセンスが
ぎゅっと詰まっているハム・ソーセージのギフト。
箱を開けたとき、少しだけ目をこらしていただくと
私たちの何気ない日常の「物語」が目に浮かんでくるかもしれません。
それは、香りからかもしれないし
舌からかもしれません。
パンフレットの活字からかもね!

見えるかどうかは
手に取った「あなた」次第(!)

おためしあれ!